二重の負け犬
8月31日、東京地裁において、元FDAでアメリカにおけるフィブリノゲン製剤の承認取り消しに関与したバーカー博士が、原告側証人として証言しました。
アメリカでは、1977年にフィブリノゲン製剤の承認が取り消されました。ところが、日本においては、その後20年間もこの製剤が使用され続けました。少しでも早く承認が日本でも取り消されていたら・・被告三菱ウエルファーマの少ない試算でさえ、1980年代以降1万人を越える感染者を出した被害は、避けられたものなのです。
バーカー博士は、毅然と、しかし誠実に次々と被告の責任を基礎づける証言を続けました。
プール血漿の危険性、ベータープロピオラクトンなどの不活化処理では、部分的にしか不活化できず、結局プール血漿で作られる製剤は危険であること、FDAでもB型肝炎だけでなく、非A非B型肝炎の危険性も当然に議論の対象とされたこと。
そして3時間に渡る尋問の最後にはこう証言しました。
「フィブリノゲン製剤では、肝炎感染の危険性が極めて高かった。一方、フィブリノゲンが必要な症例は希であるし、むしろDICにおいてフィブリノゲンを投与することは危険であると指摘されていたのである。」
「フィブリノゲン製剤は、有効性と安全性の両者について重大な欠陥を有していた。この製剤は、二重の負け犬なのである。」
本日13時より東京地裁で、被告側による反対尋問が予定されています。多数のみなさんの傍聴をお待ちしています。
« 集団訴訟と支援 | Main | バーカー反対尋問 »






Comments