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2006.09.01

川崎厚生労働大臣のコメント

060901kousojpg 自民党谷垣派の川崎二郎厚生労働大臣は、大阪判決後、原告に会おうともせずに控訴しました。そして8月30日の九州判決から2日目、川崎大臣は、なんと控訴方針を表明しました。厚生労働省の役人の言う通りの行動。彼は、ハンセン病の胎児標本問題では謝罪の意向を示しました。つまり、解決済みの問題には乗っかるけれども、未解決の問題には何の力も示すことができない大臣ということです。ちなみに谷垣さんは弁護士です。

 本日、この川崎厚生労働大臣のコメントに対して、原告らは涙の、そして怒りのコメントを行いました。


山口美智子さん
「昨日、厚労大臣が面談申し入れすら拒否したことを聞き、今日、控訴ということばを発したということを聞いて、本当にダブルパンチを受けた思いです。国は、訴えられた被告である国が被害者であるかのような言動を続けていますが、間違っています。私たちが被害者なのです。国のトップがそのような対応では国民として恥ずかしいです。私は、教師時代、子どもたちに対して、あなたたちは、国のトップに立つような立派な人間になるように勉強しているんだ、心を磨いているんだと言い続けてきました。しかし、今、現実の国のトップの人々の人間性を知って、これまで子どもたちに言いつづけてきたこと、教育してきたことを否定された思いです。つい最近も、国が被告になっている裁判で敗訴が続いているからといって、国の訴訟対応体制を強化するという内容の記事を読みましたが、何か間違っているのではないでしょうか。裁判で国が国民に勝ってどうするのですか。
私たちの裁判は原告だけが訴えている裁判ではありません。原告になりたくてもなれない人、声に出せないが病気が進行して苦しんでいる人、将来への不安をかかえている人、350万人の問題であり、国民の問題です。
国の責任を認められたのですから、まず、私たち国民に向かって謝罪すべきだと思います。「控訴」などと口に出す前に、私たちと会って被害者の声を、国民の声を聴いて欲しいと切に願います。」

小林邦丘さん
「判決をもらって上京して行動していますが、原告である前に患者である私たちには、今の行動だけで精一杯です。病状も悪い中、皆でいっしょうけんめい訴えています。肝炎患者は、外見は普通だといわれますが、見た目にも具合が悪いのが分かるようになったときには、もう手遅れです。動ける人だけがいつも訴えをしているのです。
厚労大臣には、被害者の声を聴いて欲しい、これ以上争いを長期化させることはしないでほしい、とお願いするしかありません。私たちの声が届いているのかどうかを、多くの患者も期待をもって見守っていると思います。
私たちは、訴訟しなければならない状況に追い込まれたので訴訟を起こしたのですが、訴訟などしなくてすむ前に、救済してほしかった、と、いつも思います。
被害者の話を聞こうともしない国の姿勢は、私たちのこれからの希望を奪うものです。原告、患者の強い怒りを訴えたいと思います。」

出田妙子さん
「午前中に政党ヒアリングが終わって議員会館をまわろうと準備していた部屋で「控訴」発言があったことを聞きました。一昨日判決をもらったばかりで、控訴期限を待たずに中1日で「控訴」ということばを発したと聞いて、怒りを覚えています。
厚労大臣は全く被害者の話も聞かないで、本当にそんなことができるんだろうかと信じられない思いです。
私たちは今日まで東京で、自分たちの声を届けたいと思って厚労省前でぎりぎりのところで頑張ってきましたが、そういう声が全く届いていないんだ、聞くつもりがないんだと分かって落胆しています。あまりにも早い控訴発言のニュースを聞いて、全国のC型肝炎患者も、厚労省への怒りを覚えていると思います。」



 「許されない厚労省の態度 & リレー集会第3弾のお知らせ」 石田弁護士

 「判決をそのまま受け入れるのは難しい。控訴という方向になると思う。」厚生労働大臣の閣議後談話。この談話を受け、原告団・弁護団は本日午後2時半から記者会見を行いました。
 「控訴という言葉を発すること自体が信じられない。控訴しないことを願っていました。」山口さんは述べました。
 「我々も患者だ。体調も悪い。その中でこうやって行動をしている。我々に会わずに、なぜ控訴が決められるのか。」小林さんは訴えました。
 「今まで厚労省前での要請など、声を届けてきたつもりだった。でも、国には私たちの声は届いていなかった。」出田さんは涙しました。

 なぜ、被害者の声を聞くことができないのでしょうか。なぜ、2つも出された司法の判断を無視できるのでしょうか。国の態度は、何かおかしくはないですか?

 ある新聞には、「薬に少しでも副作用があれば違法だというのか」という厚労省幹部の判決に対するコメントが載っていました。
 これもおかしい。一体誰がそんなことを主張したのか。
 原告は、「少しでも副作用があれば違法だ」なんて言っていません。もちろん判決もそんなこと言っていません。原告や判決は、国のデタラメな行政を断罪しているのです。この程度の理解しかないから、被害者の声も聞かずに控訴の方針を出すなんてことになるのでしょう。
 こんな国の態度を変えさせるのは、世論の力しかありません。明日、「判決後リレー集会第3弾!in 福岡!」です!原告さんも参加します。ぜひみなさま、多数のご参加をよろしくお願いいたします!

  リレー集会「断ち切ろう薬害の連鎖、つなげよう命のちから」第3弾
  9月2日(土) 午後4時~ 福岡県弁護士会 3階ホール(福岡市中央区城内1番1号)

 なお、午後2時から、同じ場所で薬害肝炎の訴訟説明会を行っています。判決報道などを見て「もしや私も・・・」と思い当たられた方、自分も該当するのかどうか尋ねてみたい方、ぜひお越しください。薬害肝炎訴訟弁護団が対応いたします。

 今回の判決に関する解説(石田弁護士)

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