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2008.10.30

医療事故・医療過誤の法律相談について

 「自分の受けた治療は正しかったのでしょうか」、「この後遺症は避けられなかったのでしょうか」、「家族が亡くなったのは本当にやむを得なかったのでしょうか」
 福岡県を含め九州沖縄山口地区でも、そんな医療事故、医療過誤についての法律相談が増えています。

 まず、医療事故、医療過誤について弁護士に相談する際には、次の事前準備をしておくと的確なアドバイスを受けることができるでしょう。

 経過をまとめる(日時・時間、症状、診断名、手術、検査の処置)
 医療機関から受けた説明の内容
 疑問点をまとめておく

 医療事故法律相談を受ける前に、この経過表だけでもFAXないしメールで伝えておくと、弁護士も多少の事前調査をした上で相談にのぞめます。

 また、カルテ(診療記録)を医療機関から入手しましょう。10年前まではカルテを入手するのも一苦労。必ず裁判所に証拠保全手続きをかけていました。しかし最近ではカルテ開示が浸透していますから、医療機関の医事課などに尋ね、定型書式で開示を申し込んでください。

 もちろんカルテ開示の場合には医療機関による「偽造」という問題は残ります。しかし大半の医療機関はそのような行為は行いません。当初からの対応に疑問がある、カルテ開示に拒否反応を示しているなど徴候がうかがえる場合には、弁護士に相談して証拠保全手続きを取ったほうが良いケースもあります。

 法律相談だけで結論が出ない場合は、弁護士に医療調査を依頼することになります。医療過誤事件として請求できるのか否かは、カルテを精査し、医療文献・過去の裁判例を調べるとともに、必要に応じて当該医療機関からの聴き取り、さらに協力してくれる第三者の医師からのアドバイスを受けるなどの調査を行わなければ分かりません。

 医療過誤事件は被害が大きいため、請求金額がえてして高額になります。請求金額が高額ということは弁護士費用も高額になりかねません(弁護士費用は、請求金額=経済的利益として、算出しますから、一般的には比例します)。

 そこで一定の調査を行う調査として受任して(費用は安くて済みます)、一定の方向性を出してから受任するのが、患者側として医療過誤を専門に取り扱う弁護士の通常のスタイルです(ただし、医療機関の責任が明白であり、医療機関側も損害賠償する意向を示しているような場合は、損害額が争点になりますから、損害賠償請求事件として当初から受任することになります)。

 調査が終了すると調査結果報告書を書面でお渡しします(口頭で説明するだけの弁護士もいるようですので、調査を依頼する時に確認しましょう)。
 この調査結果報告書には、損害賠償請求の可能性について理由とともに説明した上で、調査した医療文献、判例なども添付します。そして最終的に医療機関に損害を請求するのか否かを判断して頂くことになります。

 

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2008.10.27

肝炎関連の会議(厚生労働省主催)

 厚生労働省主催の肝炎関連の会議です。

1 肝機能障害の評価に関する検討会(社会・援護局障害保健福祉部企画課指導係)
 肝機能障害の重さをどう評価するか、障害者手帳交付の対象とできるかどうか、を検討する会議。大臣協議がきっかけとなって具体化したものです。
 第1回は10月27日。11月17日の第2回会議では、関連団体からのヒアリングが予定されています。

2 肝炎治療戦略会議(健康局疾病対策課肝炎対策推進室)

 肝炎治療の開発研究に関する7ヵ年の計画を議論してます。メンバーは、岡上武先生(済生会吹田病院院長)、熊田博光先生(虎の門病院分院長)、林紀夫先生(大阪大学大学院消化器内科教授)、脇田隆宇先生(国立感染症研究所)ら。10月20日に第3回が開催されています。

3 全国肝炎総合対策推進懇談会(健康局疾病対策課肝炎対策推進室)

 07年1月30日を最後に休止状態になっていた全国C型肝炎診療懇談会が、原告団・弁護団の要望書を受けて復活したもの。第1回は8月29日に開催され、第2回の開催日は未定。
 今後の肝炎対策は主にこの会議で話し合われます。日肝協から2名の患者さんがメンバーに選ばれています。

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2008.10.24

秋の薬害シンポジウム

 11月から12月にかけて様々なシンポジウムが予定されています。次に紹介するシンポジウムは、いずれも薬害肝炎原告団の活動と関連するシンポジウムです。

◇第10回薬害根絶フォーラム

日 時:2008年11月15日日(土)13時30分~17時30分
場 所:星陵会館2階ホール(東京都千代田区永田町2-16-2)
参加費:資料代500円
主 催:全国薬害被害者団体連絡協議会

 薬は健康を回復するために頼りになる存在です。しかし、少しでも安全管理を怠ると、取り返しのつかない被害を起こします。供給する製薬企業、行政、医療従事者、消費者にも薬に対する責任があるのです。それぞれがルールを守り、責任を果たすことで、被害を未然に防ぐことができると私たち薬害被害者は信じています。

第1部 薬害被害者の実態報告
第2部 徹底討論 日本の医療用医薬品はどうなっていくのか


◇ 医薬品行政の改革を考える
-薬害肝炎検証・再発防止委員会をふまえて-

日 時: 2008年12月7日(日)13時30分から16時30分
場 所:明治大学リバティホール
(駿河台校舎リバティタワー1階1013/JR・地下鉄お茶の水徒歩5分 〉
参加費:無料・事前申込不要
主 催:薬害オンブズパースン会議

本年7月、厚生労働省の「薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方検討委員会」は安全対策の強化に焦点をあてた「中間とりまとめ」を公表しました。繰り返される薬害の歴史に終止符を打つためには、どのようなシステム改革が必要なのか?米国で進行中のFDA改革の原動力となった 米国アカデミー・医学研究所の報告書を監訳したNPO法人日本ジャーナリスト協会副会長の瀬尾隆氏他を招いて、皆さんとともに考えたいと思います。

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2008.10.17

肝炎対策基本法を求める署名活動

 明日10月18日(土曜)15時から16時まで、福岡市中央区の旧岩田屋前において街頭署名行動を行います。
 B型肝炎訴訟の原告、薬害C型肝炎訴訟の原告、そして支援者が一緒になって、肝炎基本法制定に関する請願書の署名を求めビラを配る予定です。
 お近くの方はぜひご参加ください。

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今朝の天声人語

 今週、事務所の集団訴訟の書棚の整理を行いました。肝炎訴訟が開始した5年半前から送信状、レジュメ類、文献をすべて保管していたので、書棚をすべて占拠してしまっていたのです。不要なものをピックアップしシュレッダーにかけていきます。何と市販のゴミ袋20個以上になりました。
 勢いで(?)その他の集団訴訟の書棚も整理すると、ハンセン病療養所大島青松園の在園者からのお手紙や裁判所に提出した陳述書綴りがどっさりでてきました。しばし整理も忘れよみふけってしまいました。

 今朝の天声人語より。


ハンセン病ほど、でたらめな偏見にさらされてきた病気はない。仏罰、血筋の汚れ、うつりやすい、不治……。恥ずべき差別史は、社会や個々人の「成熟度」を問うてもいる。国立ハンセン病資料館(東京都東村山市)の企画展「ちぎられた心を抱いて」を見て、胸に手をあてた

この病ゆえに、各地の療養所に強制収容された子どもたちの記録である(11月末まで)。家族から引き離された心細さ、恐ろしげな白い予防着の職員。震える心が、作文などに滲(にじ)んでいる

昭和初期、患者の強制隔離が国策となる。各県は「根絶」を競い、少年少女も「すぐに親元に帰れるから」と連れてこられた。所内の学校に通ううち、塀の中で一生を終える定めと知る。いわれなき隔離は戦後も続いた

絶望の中の至福は面会だった。少女の短文がある。〈お母さんは、私を見ると「千砂」と言ったまま、お泣きになった。私も声を出してわっと泣いた。思って居た事を、言おうとするけれど泣きじゃくって、声が出なかった〉

離れていても愛されている、と確かめる術(すべ)が郵便だった。千代子さんの、これは詩だろうか。〈てすりにもたれている友/目かくししようと思って/そっと後(うしろ)にまわったら/手紙をもって泣いていた〉

かるた、ひな人形、運動会の写真。閉ざされた四季が並んでいる。宝物は、肉親と暮らした遠い記憶だったのだろう。康子さんの詩の冒頭を記す。〈思い出は/私の胸の小さな銀の箱にある/そんなものがあるってことも/中に何が入っているかも/誰も知らないの〉

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2008.10.15

忘れないで~瀬戸内・ハンセン病療養所の島~

 早稲田大学でドキュメンタリーの上映会があります。児童福祉文化賞推薦作品に選ばれた、「忘れないで~瀬戸内・ハンセン病療養所の島~」ハンセン病療養所の大島青松園を舞台にしたドキュメンタリーです。

 撮影は、カンヌ映画祭でグランプリを獲得した「殯(もがり)の森」のカメラマン・中野英世さん。「殯の森」は、認知症の男性「しげき」と介護福祉士の女性「真千子」の交流を描いた河瀨直美監督の作品です。森の中を彷徨う「しげき」が30数年前に亡くなった妻と森の中で踊る幻想シーン、そして静謐でありながら恐怖を覚えるような森の描き方がとても印象的な秀作でした。その中野さんの撮影というから楽しみです。
 上映後には、猪瀬美樹ディレクター(NHK名古屋放送局)と中野カメラマンのお話しもあります。入場料無料でどなたでも参加できますので、お近くの方はぜひご覧ください。

・日時:10月18日(土)午後1時より
・場所:早稲田大学・大隈記念講堂小講堂
・内容:・番組上映(109分)
     ・ディレクター・カメラマンのお話
・あらすじ:「瀬戸内海に浮かぶ大島は、ハンセン病元患者の療養所の島。ここに療養所の職員の子どもが通う小学校があります。その小学校が廃校になる年、元患者たちと子どもたちとの深いこころの交流を、四季の移ろいの中 で記録したドキュメンタリーです。2008年度児童福祉文化賞推薦作品を受賞しました。」

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2008.10.10

薬害肝炎、福岡高裁でも請求放棄

 先日の被告田辺三菱製薬と薬害肝炎全国原告団との間の基本合意締結をふまえ、20年10月10日、九州原告も福岡高等裁判所において請求放棄手続きを行いました。
 請求放棄を行ったのは山口美智子さん、出田妙子さん、小林邦丘さん、福田衣里子さんらを含む17名の第1陣原告です(1陣原告の内、1名は控訴せずに調停で和解したため、対象外)。既に国との間においては和解が成立して給付金の支給が行われていること、企業も責任を認めて謝罪したことから、唯一高裁に継続していた企業に対する請求を放棄したものです(国と企業との間では、原告に給付した給付金の内部分担について協議が継続します)。
 2003年4月の提訴、そして同年7月の第1回期日を経て、5年半での訴訟終結となりました。

 この日は弁論準備手続きで請求放棄するだけの簡単な手続きでしたが、出田さん、小林さんら原告6名も出頭。裁判長からは、「治療が効を奏して皆さんが健康になられることを願っています。」という暖かい言葉がかけられました。

 「自分の裁判はこれで完全に終わりましたが、B肝原告団と一緒に肝炎基本法の成立などまだまだがんばります」と小林さん。
 原告の皆さんの治療体制の整備を求める闘い、つまり肝炎患者としての闘いはまだまだ続きます。

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2008.10.09

薬害肝炎、10月の全国一斉提訴

 本日10月9日、薬害肝炎全国弁護団は、7地裁に全国一斉提訴を行いました。福岡地裁26名、東京地裁39名、仙台地裁4名、名古屋地裁12名、大阪地裁76名、松江地裁1名、鳥取地裁1名の合計161名です。
 本日の一斉提訴で全国の原告数は、1221名になります。

 一斉提訴を継続する一方、薬害肝炎全国弁護団は早期和解成立にも鋭意努力しています。 全提訴者の4割を越える506名の和解が成立しています(九州原告団150名、東北原告団22名、東京原告団130名、名古屋原告団56名、大阪原告団148名)。

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2008.10.02

薬害肝炎の企業責任と償い

 本日10月2日、フジテレビニュースジャパン(23時40分)において、「薬害C型肝炎の企業責任と償い」との特集が流されます。ぜひご覧ください。

 また本日は、田辺三菱との基本合意締結をふまえ、大阪高裁において、原告らによる請求放棄手続きが全国で初めて行われます。2002年10月の提訴以来ちょうど6年で、大阪第一陣原告の訴訟における闘いは集結の日を迎えました。

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