日本製薬との基本合意調印
2008年12月14日(日)、PPSBニチヤクを製造販売していた日本製薬と薬害肝炎全国原告団・弁護団は、基本合意書に調印しました。2002年10月、東京・大阪でスタートした薬害C型肝炎問題も、訴訟の解決枠組みについては全面解決を迎えます。つまり、提訴済みの原告は国と和解成立後、日本製薬に対する訴えについては請求を放棄し、国と日本製薬との間において内部分担が決まります。なお、今後の提訴は、国のみを被告として提訴し、日本製薬は国からの訴訟告知を受けて訴訟参加することになるでしょう。
「薬害C型肝炎問題」は、これまでフィブリノゲンやクリスマシンのみが注目されてきましたが、PPSBニチヤクによる被害も多数出ています。それにもかかわらず、投与病院による調査や告知がまだまだ進んでいないため、九州訴訟でもニチヤク原告は9名、全国でも36名にとどまります。PPSBニチヤクによる被害はまだ埋もれているのが実情なのです。「日本製薬との基本合意」は被害回復に向けた出発点にしかすぎません。
14時 日本製薬本社9階において開催された基本合意調印式には、九州原告団からも、ニチヤク原告の112番さん、93番さん、163番さん、そして山口美智子さん、出田妙子さん、小林邦丘さん、坂田和江さん、藤原和子さん、吉田かよ子さんら九州原告も多数参加しました。
日薬代表取締役社長から責任を認め謝罪する旨の表明があった後、全国原告団代表山口美智子さんからあいさつ。さらに、全国の日薬原告(家族を含む)からの意見表明がなされました。
九州原告163番さんのお母さんは、「息子は10歳のときに始めて感染を知りました。IF治療では副作用がつらく、真夏なのに湯たんぽを3つ抱いて布団に包まっている姿を今でも思い出します。他の子供たちとは違う人生になってしまったことに対して、製薬企業として責任を自覚して欲しい」と社長の顔を見据えたまま切々と訴えました。
最後に、山口美智子さんから、「田辺三菱製薬の社長の形ばかりの謝罪にくらべて、今日の日本製薬の謝罪には誠意を感じられました。一刻も早くニチヤク原告が和解成立するように努力していただきたい。その上で今日の謝罪の言葉を具体的な行動として表現することをお願いしたいと思います。」、「私達原告団は今日から肝炎基本法の制定に向けた活動を開始しました。ぜひ社長にも趣旨をご理解いただき、この署名用紙に署名してください」と署名用紙を手渡して、基本合意調印式は幕を閉じました。






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