肝炎基本法制定を求める民主党ヒアリング
民主党B型・C型肝炎総合対策推進本部32回会合が1月28日17時から衆議院第1議員会館において開催され、厚生労働省からのヒアリング、薬害肝炎原告団らからのヒアリングが行われました。
民主党から厚生労働省に対する質問は、「来年度の肝炎対策予算」、「国立病院機構への訪問調査によるフィブリノゲンの投与に関するカルテの調査結果」、そして「B型肝炎訴訟」の3点です。
まず、厚生労働省の疾病対策課肝炎対策推進室の正林氏より「21年度の肝炎対策予算は205億円(20年度207億円)。肝炎ウイルス検査の促進は51億円から46億円になっているが、診療報酬の改定等によるものであって実質的な変更はない。拠点病院関係の経費について、複数の拠点病院の指定が行われる県もあるので、7億から9億に増額した。」と説明されるとともに、「IF助成の運用上の変更点として、投与期間が延長され72週投与になる。助成額を決める基礎となる所得について、世帯合算ではなく税制上・医療保険上の不要関係にない者については、例外的な取扱(課税額合算対象から除外)とする」と説明がなされ、血液対策課企画官の林氏から「46医療機関に訪問調査をした。10月16日から12月25日に終了した」等の説明がなされました。
さらに、結核感染症課健康対策調整官の宮本氏は、注目のB型肝炎訴訟の解決について説明しました。
「細かい主張立証方針について説明するのは困難であることをご理解頂きたい。その限度でお話しすると、感染の因果関係が一番の争点になります。ただし最高裁判決で一定の要件があるときは因果関係あると認定しているのでそれにしたがって考えていきたい。その他の論点についても裁判での議論を通じて解決を図っていきたい。」
これに対して、薬害肝炎全国原告団代表の山口美智子さんから「衆議院の厚生労働委員会に協議の場を設けて頂きたい」と挨拶した後、B型肝炎原告、患者会から被害の訴えがありました。
東京原告団代表の女性は次のように被害を訴えました。
「私は21歳の時にB型肝炎の感染を知りました。幼稚園教諭をしていたが退職してインターフェロン治療を行いました。幸いにして今は落ち着いている状態ですが、完治への道は見えません。このインターフェロン治療は35歳未満推奨で、しかも2割程度しか治癒率がありません。そのため。大半のB型肝炎患者が抗ウイルス薬を使っています。それにB型肝炎は突然、癌になる怖さもあります。私は、最高判決のあと解決を期待していました。国が動いていれば裁判までしていなかった。ぜひ今回だけは裏切らないで欲しい」
元九州原告団代表の福田衣里子さんも出席し、「係争中なのでという言葉をここでまた聞くとは思っていなかった。C型肝炎訴訟が解決して1年もたつのに、私の父もB型肝炎で肝硬変・肝癌で治療してきた。子どもながらに寂しかった。そして私自身もC型肝炎に苦しんできた。患者のつらさ、家族のつさらは人一倍感じてきた。そんな人が1人でも少なくなるように闘ってきたが、厚生労働省は本気でやっているのかと怒りを感じる。」などと発言しました。
また、厚生労働委員会の筆頭理事を務める藤村修衆議院議員は、全患者の救済を求める肝炎対策基本法について、「実は既に他の野党の先生方と打ち合わせをした。命の問題であり時間の問題であることをご承知している。与党案を叩き台に取り組む方向になると思う。他の野党の皆さんの声も集めて、修正案にするか、野党共同案にするかは検討するが、早期に解決していきたいと現場では思っている」と力強い発言をしました。
山井和則衆議院議員の司会のもと、菅直人議員、仙石由人議員、山田正彦議員、蓮舫議員など10名を越える議員の出席した民主党ヒアリングは、これまで32回もの会議を重ねてきた民主党の本気度が伝わるものでした。
「命の問題に政局なし」。
何度も今回の各政党ヒアリングで耳にした言葉がどのように実行されるのか。
350万人の肝炎患者および家族の皆さんとともに国会を見守りたいと思います。




















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