「制度改革訴訟と弁護士の役割」(法律時報)
法律時報(日本評論社)の最新号(7月号)の特集は、「制度改革訴訟と弁護士の役割」です。
「訴訟活動と制度改革を結ぶ担い手として、弁護士の役割に焦点をあてた」(上柳敏郎弁護士「訴訟活動と制度改革をつなぐもの」5頁)ものであり、いわゆる「集団訴訟」に対して弁護士がどのようにかかわってきたのか、現にかかわっているのか、そしてどのようにかかわるべきかをまとめています。
淡路剛久早稲田大学教授の「被害者救済から権利拡大へー弁護士による社会運動としての「制度改革訴訟」」と題する論文(6頁)は、四大公害訴訟から集団訴訟の歴史をひもといて、その相違点・共通点を整理した後、弁護士が集団訴訟に関わる要因(動機)を分析しています。
具体的な事件としては、薬害肝炎訴訟について、薬害肝炎東京弁護団員の濱野泰嘉弁護士が的確な論考を寄せているほか(16頁)、国籍法違憲判決、全国トンネルじん肺訴訟、貸金業法改正、生活保護、建築紛争、金融サービス、過労死などについて、それぞれ弁護士が論じています。
最後に、梶村太一弁護士が、元裁判官の視点から「裁判官の習性」(48頁)を前提に、弁護士への注文、裁判官への期待を論じており参考になります。






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